1/13(土)に、3つのイベントが開催されました。
アーティスト・トークvol.1 増田佳江
過去5年間に描いてきた作品を展示し、新作の《Belle Aisie Aquarium》はデトロイトの水族館を描いているとのこと。水族館といっても、水槽の中に魚がいなかったり、モールで作られた魚が飾ってあったり、どっちが本当でウソか分からない感覚を描いたということです。
オープニング・スペシャル・トーク
「在研からヴェネツィア・ビエンナーレ2017までの10年」
岩崎貴宏(美術家、本研修制度・2007年エジンバラ)
鷲田めるろ(金沢21世紀美術館キュレーター)
・岩崎貴宏氏のトークより
「海外へ行こうと思ったのは、《リフレクション・シリーズ》を国内で発表したところ、評価が厳しかったため、海外ならと思い最初は自費でエジンバラに行きました。エジンバラの生活環境で影響を受けたことが、作品制作につながり、表面的に作品を作っても背後にあるものの調査と実験を重視して表現するようになりました。」
・鷲田めるろ氏のトークより
「岩崎さんをヴェネツィア・ビエンナーレに選んだのは、過去に岩崎さんに展覧会をお願いした時の経験から、日本館の個性的な空間(制約がある場所)をポジティブに変えて作品を制作してくれると思ったからです」
アーティスト・トークvol.2 mamoru
作品にある「あり得た(る)かもしれない」のアプローチ方法についてお話いただきました。アムステルダムで出版された本の中に描かれている「日本人?」や20世紀の第二次世界大戦期にオランダと日本が深く関わった土地(バタヴィア)について調査し、協想によって日本をたどっているとのことです。